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Road to 10万キロ

2021年、走り納め

2021年12月30日、走り納め単独ツーリング。神奈川県真鶴方面にミカンを探しに行く。

 30日は急遽家族に予定が入り、自由の身となった私は本年2回目の走り納めツーリングを敢行しました。この時期のツーリングに欠かせない物がミカンです。前回の走り納めツーリングにおいて、西伊豆に美味しいミカンがあることを把握してはいましたが、単独でそこまで行く気力が有りません。今回は、東伊豆の玄関口、真鶴、湯河原辺りに目的地を定めます。

 往路のルートです。神奈川県の一級河川相模川の上流から相模湾の河口まで沿って走るルートです。海岸線に出てからは、国道134号から有料道路の西湘バイパスを使用して真鶴へ向かいます。

 6時半過ぎに自宅を出発します。まだ薄暗い中、相模川上流にかかる大好きな旧小倉橋を通ります。

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 気温は0度。暖機が完了するまではエンジン回転を低めに抑え、ダラっと走ります。信号の少ない道路につき、冷却水温のインジケータの上がりが鈍いです。猿ヶ島付近でようやく暖機が完了した感触を得ます。陽も出てきました。相模川の河川敷にはモトクロスの無料?コースが有ります。昼間は本格モトクロッサーが集まりますが、まだ誰も走っていなかったです。ちなみにVストも緩い悪路なら走破しそうですが、バイクを汚したくない私は、絶対に緩い悪路など進入しません。
 左手に相模川、右手に圏央道を眺めてクルーズコントロールを駆使して歩を進めます。序盤では、右手・右肩は極力温存します。クルコンが導入されたことで、カードの手札が増えたことを実感できます。160キロの剛速球を投げる助っ人外国人をチームに迎え入れた気分と同じです。

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 時刻は7時30分、約一時間走り続けました。出発前に無理やり胃に流し込んだ、ホットコーラとホットバナナのエネルギーを使い切り、体がキンキンに冷えています。ピットインしてエネルギーの補給と暖を取れる場所を探します。

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 国道129号を走行中、コメダ珈琲平塚田村店を発見しました。この時間帯に開いており、ゆっくり出来るお店としてかなりポイントが高いです。駐車場付近から富士山が見え、得した気分になります。コメダでは、なるべく動物性油脂がたくさん取れるメニューを選びます。なぜなら、先月見たBS NHK『デナリ大滑降』のワンシーンで、登山家がアラスカ大陸の一番高い山の中腹で、悪天候で足止めを食らっている中、テント内で高山病と寒さに苦しむメンバーへインスタントラーメンにバターを入れながら「寒さには動物性油脂が一番だ」と説いていました。その登山家とついにシンクロできました。

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 30分ほど店内に留まり、足のつま先までしっかり暖まります。元々つま先の上下はホッカイロでサンドイッチされておりましたが気温0度付近では効果が薄いです。
 国道129号から海沿いの国道134号へ入ります。気温が一気に上がってきました。こうなるとホッカイロは逆効果です。つま先が低温ヤケドになりそうなぐらい熱くなり、不快の極みです。さきほどまで厳冬期の登山家とシンクロしていたのに、何てわがままな生き物なんでしょうか。

 西湘バイパスの入り口付近では定番の渋滞です。西湘PAに寄り、つま先と腰に貼ったホッカイロをすべて除去します。オーバーパンツを脱ぎ、冬用グローブを革の薄手グローブに替えます。時刻はまだ9時ですが春の陽気です。西湘PA(下り)は工事していたんですね。店舗も展望デッキもなく、トイレは簡易でした。これから向かう真鶴方面を眺めます。今日は気候が良いのでバイカーが多く、ミカン争奪戦の様相を呈してきました。自分の出足の悪さを恨みます。

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 西湘バイパスから石橋出口?入口?付近でも渋滞です。料金所でさらに衣服を脱ぎ捨てます。今度は、今しがた通った西湘バイパスを眺めます。

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 いつのまにか国道135号になっています。そこから県道740号という側道に入ります。ミカン農園が多いことで有名ですがお休みに入っている農園が多いです。この道は、なかなか良い塩梅のワインディングルートでライダーに人気です。この時期でもハイペースで走っているライダーが多いです。バンバン抜かれます。こっちはミカン農園を探し視線が定まらない、得意のながら走行をしているので、皆さんのシケインとなります。

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 ようやく営業している店舗を見つけました。山室園といいます。30日に営業していただきありがとうございます。

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 見た目が悪いが味は大丈夫、というお買い得ミカンを5kg1000円で購入します。ミカンをBOXに入れ、段ボールは返します。

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 Pro蜜柑ライダーを自負している私としては、店主の言葉を鵜呑みにする訳にはいきません。まずは1個、買ったミカンの中で一番大きな物を店主の前で食します。うん、甘い、及第点です。これで追加購入してしまうのがトーシローです。もう一個味見するのが玄人です。二つ目を食している私を見て、店主が襟を正します。2個目も及第点だったので、追加購入する旨を伝えます。店主も明らかに態度が改まり、2kg1000円のネット入りミカンを推してきます。こちらが本命ですね。子供に電話をして、お土産にミカンを買った旨を報告します。ミカンはいらないのでおもちゃを買ってこいと怒られました。これで、罪悪感なく5kgは子供用、ネット入りの本命は自分用にできます。

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 帰りに根府川駅でトイレをお借りします。タイミングよく個人的にレアだと思っている電車に遭遇しました。

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 E257系の踊り子です。元々、中央東線で”かいじ”として活躍しておりました。厳しめの中央東線から穏やかな伊豆でセカンドライフを送っています。子供を鉄っ子に洗脳したつもりが逆に洗脳されています。

 帰りは小田原厚木道路を使用し、厚木からは下道で相模原に帰還しました。小田厚では、凍結防止剤と思われる白い跡がうっすら所々見受けられました。まだ新車なのに完全なルートミスです。帰宅は11時30分といったところ。凍結防止剤には水洗いがセオリーでしょうが、お昼を過ぎると気温が一気に低下する相模原では、とても水洗いする気になれません。外装を少し拭いて終わりとしました。いずれ気温が上がる日が来れば、ホイールのスポークと排気管あたりはしっかり水洗いしようと心に刻みます。

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 帰宅時も新旧小倉橋をバックに記念撮影です。

 寒気が入ってくるので初走りはいつになることやら・・・

 最後までお読みいただきありがとうございました。

 

memo:1800km