自作クイックシフターが遂に満足できるレベルになりました
前回記事の続きです。近接センサーを用いた自作クイックシフターの自動化が満足できるレベルに到達しました。
まずは近接センサの特性を理解するところから始めます。このセンサは直流電圧12~24V、電流3~50mAで作動します。
交流100Vから直流12Vに変換するパーツを使い、センサの手前に1000オームぐらいの抵抗を入れてセンサを接続します。当然、電源を直結すると壊れてしまいますのでうっかりは厳禁です。
このセンサは導体が検出距離外だと、何も反応しません。
近付けると、まずは赤いLEDが点灯します。だいたい1.6mmぐらいでした。
さらに近付けると緑のLEDが点灯します。
センサの説明書には、赤いLEDは不安定検出領域ですが制御出力がONします。
シフトペグにセンサを埋め込みます。シフトアップ時にペグに上方向の力がしっかり入った後に、この赤いLEDが点灯するのが理想です。
シフトペグ辺りをスナップリングプライヤを使って外します。ペグのゴムはドライヤーで軽く温めるとすぐ外れます。このゴムは純正品番で調べたところ200円しないぐらいなので躊躇なく切り刻みました。
センサを嵌めてみます。ゴムとつらいちになるので、シフトアップ時にペグに上向きの力が入る前に近接センサが反応してしまいNGです。
こうなったらペグ側を削ります。
純正品番で6000円弱するので、一瞬躊躇しました。
シャシーブラックでお化粧します。
センサを3mmぐらい深く収めることが出来ました。番線で固定します。
導体である鉄を軽く押しあてた程度では反応しません。
グッと押し付けると赤いLEDが点灯します。
良いんじゃないでしょうか。
ブーツのペグが当たるところに薄い鉄板を両面テープで付けます。
軽く上に押し上げた程度ではセンサが反応しません。
グッと力を掛けてやるとセンサが反応します。
≪シフトアップの流れ≫
アクセル開のまま → シフトペグに上向きの力を掛ける → 近接センサが反応する → デジタルタイマの回路が切り替わる → インジェクタへの燃料噴射信号がカットされる → ミッションの負荷が抜ける → ギアが変速される → デジタルタイマの回路が戻る(0.05sec) → インジェクタが燃料噴射する
25日は計画休暇を取得していたため試走を兼ねてツーリングに出ました。
結果として完璧なクイックシフターが出来ました。1速からNに入れても燃料噴射カットの介入がないです。ギアを上げるときに、ペグにしっかり力が入った時だけ燃料噴射カットの制御が入ります。
3速→4速→5速のシフトアップは、脳みそが溶けそうなぐらいシームレスで気持ち良い変速をします。
これを持ってシステムは完成です。
欲を言うと2速のギヤ比を変えて3速に近付けたいところです。
あとはブーツの鉄板の見栄えをどうするか、といった所です。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。