MT-10SPと遊ぶ!

Road to 10万キロ

シートヒーターカバーを製作

バイク仲間に押し売りをした結果

均一に面で暖まるアルミ箔フィルムヒータを内蔵したシートカバーを製作しました。

完成品がこれです。フィルムヒータを合皮で包みミシン縫いで仕上げています。

マジックテープが付いていますのでバイクのシートを外して巻くだけ。

一応、リバーシブルでもう片面は滑り止めシートを縫い付けました。

どっちが良いのかな~

感想を聞くのが楽しみですね。

使い方は簡単で緑色のスイッチを押すと、フィルムヒータに通電します。

その際、通電を知らせるLEDが点灯します。

ヒータの強弱はつまみで調整します。

右に回すとストッパで制限がかかり、ここが最強レベルです。

7V、1.8Aぐらいです。13W程度で最強レベルなのでめっちゃ省エネです。

でも熱くてすぐ弱くすると思います。

もう一度、緑色スイッチを押すと通電がオフになりLEDも消灯します。

バッテリーから直接電源を取り、コントローラとの接続はDCプラグです。

オスメス間違えようがない感じです。
バッテリー電源側はDCプラグのメス側なので普段はシートカバーやコントローラを外しておいても問題が出ないようにしました。

(水に濡れないようにはして欲しいです・・・)

コントローラの裏側にネオジウム電池を埋め込んだので磁性体に付ける感じです。

想定は燃料タンクです。

走行風程度ではびくともしません・・・たぶん

磁力が強いのでコントローラ内のICが心配ですがフィールドテストで確認かな。

脱線しますが

イケてる!?バイクは、燃料タンクがアルミですよね。かっちょえー。

(主観)

次のバイクは、アルミ燃料タンクがマストかな・・・

 

さて

回路の説明に移ります。

まずは綺麗な回路図。秋月電子そのまんまパクリです。

 

端的に説明しますと、

回路図、真ん中のしかくいタイマICが水門を開けたり閉めたりしています。

 

タイマからの信号が矢印を左に動かせて接点が閉じるとシートヒータがONします。

ここが水門です。

ONとOFFを一定の周期で繰り返していますが

ONの時間が長いとヒーターの温度が高いです。

ONの時間が短いと温度が低くなります。

 

 

ONの時間はどのように調整しているのでしょうか?

 

回路図に戻りまして、

このタイマは、電源から黄色破線を通ってバケツに水(電気)を溜めている時は、

水門の接点を閉じる信号を出してくれます。

お水の量が少なければ、バケツに水が貯まるのに時間がかかるのでヒータONの時間が長いです。

お水の量が多ければ、すぐにバケツが溜まるのでヒータONの時間が短くなります。

水の量を調整する蛇口は、コントローラに付いているつまみです。

部品で言うと可変抵抗(VR1)になります。

 

バケツに水が溜まると、水門の接点は開いてヒータに電気が流れなくなります。

バケツのお水は緑の破線を通ってGNDに落ちます。

そしたらまたバケツにお水を溜めだします。

これを短い周期で延々と繰り返しています。

 

 

なぜわざわざこんな面倒臭い回路で作るのか。

大抵のヒータ類(電熱ジャケットとかも)がヒーターと直列に抵抗を配しています。

それはそれは、とても簡単な回路で済みローコストで作れます。

しかし温度調整はせいぜい3段階ぐらいですね。

抵抗が3個あり、どの抵抗を通すか選ぶだけです。

ボタンでポチポチしますよね。

抵抗を通すってことは、

ヒータの温度調整のために、抵抗で電気を消費(ロス)させているんです。

バイクって、発電余力に余裕がないじゃないですか。

バッテリーも小さいですし、極力無駄な電力消費を避けれればバッテリに優しいです。

この回路の最大の特徴が、ロスがほぼ無いので電力消費がお尻を暖める分しか使っていない点です。

唯一のロスがタイマーで消費する電力ですが、

0.0002Aと・・・もう良く分からないレベルです。

 

わたしのVストに付けている感覚では、

スイッチON時は早めに暖まって欲しいので5Vぐらいまで上げます。

この時で1.4A(7W)です。

一度暖まると、最弱1V程度の0.4Aで充分こたつ感覚です。

調整が無段階なのもお気に入りポイント。

温度調整が2段階・3段階しかないとか、あの値段で有り得ないですよ。

もう少しギミックを入れようと、最初は部品を多めに考えていましたが

一番シンプルな今の回路図に落ち着きました。

やる気と根気と忍耐力を養う特訓をした感じです。

スポンジ君が振動から守ってくれることを祈ります。

 

何でお尻を暖めるの?

とたまに言われますが、一度使うと多分分かると思います。

 

人柱になって試したい方はお問い合わせからご一報ください。

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。