Vストローム1050XTにクイックシフターを付けたいと思いますが、まずは計画から
隣の芝生は青い、とはよく言ったものです。ヴェルシスやトレーサーにはクイックシフターが標準装備されています。私のVストにも欲しいです。車両価格が上がったとしても装備して欲しかった。
油圧クラッチになり、思い通りのシフトアップが出来ていないんですよね。指二本でレバーにチョン、と力を加えただけで半クラです。微妙なコントロールがしにくい、ワイヤーと違って節度感がないと言ったところ・・・まー、下手なだけなんでしょうが。
また、クイックシフターでシフトアップした時の途切れないエンジン音が格好良くて好きです。ちょっとレーサーみたいで・・・完全にジャンル違いで焦ります・・・。
そこまで念入りに調べていませんが、社外で探せばVストにも付くのかもしれません。しかしパーツだけで5万円以上で即却下です。しかも、点火をカットするのが一般的なようです。
ネットでクイックシフター自作を検索すると、点火をカットするシステムで作る方がいらっしゃいます。しかし個人的には、純正採用されているシステムと同様に燃料の噴射をカットした方がエンジンには良い気がするんですよね。
なんちゃってウンチクですが、4ストエンジンは燃焼行程を経た後、ピストンが上昇しながら排気バルブが開き、燃焼し終わったガスを吐き出します。
点火をカットすると、空気とガソリンの混合ガスは燃えずにシリンダ内の雰囲気温度(高温)にさらされて未燃焼ガスになります。この未燃焼ガスの一部は、排出される時に排気バルブに一定量、付着することが懸念されます。要はカーボンです。所詮シフトアップの回数だけなので、たいして気にする次元ではないでしょうが、塵も積もればと考えると無視できません。
やはり燃料の噴射をカットしたいです。
そこで噴射カットするクイックシフターの動作イメージを考えます。
問題はリレーの作動時間を細かく設定する必要が有りまして、何秒ぐらいカットすれば良いのでしょうか。
シフトアップするエンジン回転数を6000回転とすると
0.04秒カットすれば4回分の噴射を止めれます。何回分の噴射をカットすれば良いかは、実走して感触を確かめるしか方法がなさそうです。
レッドに当ててシフトアップするとなると0.026秒のカットなります。
これでリレーに求められる要求性能が何となく見えてきました。
- 0.01秒単位でリレーの作動時間をコントロールする
- 振動に強い
- リレーが故障してもインジェクタへの接点は維持する
- 防水
- 小型
- 安価
全部満たすリレーがあれば良いですね。
リレーと言えばオムロンです(本当?)。サポートに電話して上図の動作イメージを伝えます。すると以下の機器を提案してくれました。
リレーの作動時間を0.001秒から設定できます。
振動試験、10~55Hz・片振幅0.75mm・各3方向を各2時間。
衝撃試験、30G・各3方向・各3回受けても壊れない。
バイクの振動でも大丈夫でしょう。有接点回路なので電源OFFや故障したとしてもインジェクタへの回路は繋がったままです。
値段、一個定価6850円。
防水ではないので、雨水が掛からないところに設置する必要があります。
もちろん買いました。半導体不足で在庫があるネットショップを探すのが大変でした。秋葉原にある田中無線電機さんに感謝です。
2気筒なので各気筒ごとにインジェクタへの信号を細工します。
さー、施工が楽しみです。次回は施工する記事をアップします。